• 展示会レポート
  • 展示会.COM

メディア記事

#01月刊ビルクリーニング2018.07

INTERCLEAN Amsterdam 2018

世界最大級の清掃展示会をウォッチ!
ヨーロッパならではの機能性とデザイン性を実感

 クリーニング(清掃)やハイジーン(衛生)に関する世界最大規模の展示会「ISSA/INTERCLEAN Amsterdam 2018」が去る5月15~18日、オランダの首都アムステルダムで開催された。隔年で開催されるこのイベントは、展示ホールや会議室などで構成される総合展示コンベンションセンター「アムステルダムRAI」を会場に、47か国から892社ものサプライヤーが出展。お目当ての資材、マシン、ツールなどの買い付けを目的に訪れる関係者も多く、来場者は4日間で143か国から33,710名にのぼった。

規模は日本の7倍?

 ラバーメイドなど日本でもなじみのあるロゴが入ったのぼりが風になびく。玄関脇のガラス壁を高所ワイパーで操作する人の群れが見える。入口の正面には、i-teamグローバル社の屋外ブースが設けられ、i-mopの巨大なポップバルーンが出迎えてくれた。

 会場のアムステルダムRAIは、総床面積8.7万㎡といわれ、ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO(以下、フェア&EXPO)が開催される東京ビッグサイトの9.5万㎡と規模的に大差ない。しかし、日本の最大の展示会がその一角の1万㎡にも満たない1ホールで開催されることを考えると、その差は歴然である。昨年のフェア&EXPOの出展数は130社。単純に7倍もの規模といえる。

 会場を12のエリア(ホール)に分け、清掃マシン、洗剤、カート・用具類、スチームクリーニング、トイレ洗面所、廃棄物処理、ガラスクリーニング、ヘルスケア(病院清掃)、高圧機器、ランドリー、管理用ITツールといったテーマに分類されて展示が行われた。

ロボットステーションに注目

 このうち清掃マシンが展示されたホール1~7は〝展示会の顔〟とも呼べる場所で、日本でもおなじみのハコー、ディバーシー、ケルヒャー、フィマップ、ニュマティック、スリーエム、ウンガー、ヴィレダなどのメーカーが広いブースを構え、自慢の商品の展示やプレゼンなどを行っていた。
 一方、ホール8~12は各種ツールを中心とした展示エリアとなっており、比較的小規模のブースが所狭しと並ぶなかで人が行き交っていた。日本と異なる点として、トイレ用品が充実。おしゃれで色とりどりの用具やトイレットペーパーなどの展示も多く見られ、ケミカルでは「サステイナブル(持続可能な)社会」をキーワードに、ノンケミカル化が加速している気配を感じた。

 筆者が特に注目したのはホール8の「イノベーション・ラボ」と称するコーナー。日本の展示会と同じような清掃ロボットの実演会が催されていたが、カーペット用の清掃ロボットは見られず、ハードフロア用洗浄機が中心。革新的な技術として、作業後に充電や給排水を行うドッキングステーションが注目を集めていた。

日本企業のブースが少ない!

 全体的な印象として、それほど目新しさは感じなかったが、それだけ日本の販社も海外に足を運び、さまざまな商品の買い付けを行っている証ともいえる。しかし、街で見かけるの清掃風景と重ね合わせて考えれば、機能性とデザイン性を重視した「プロの使うツール」というこだわりを感じた。

 全体的な印象をもう一つ言えば、それは日本企業の少なさだ。おそらくサラヤ1社だけ。対して中国企業の多さには驚いた。日本のメーカーも、ぜひ海外進出してもらいたい。

「KIRA B50」にイノベーション賞

 この展示会では、先進的な技術開発と認められた製品に対してイノベーション賞(Amsterdam Innovation Award)が選ばれる。今回は「マシン・付属品類」「安全衛生機器・ツール」「IT関連システム」「各種関連サービス」の4つの部門でノミネートされたものから選定され、「マシン・付属品類」部門では、ケルヒャーの清掃ロボット「KIRAB 50」が総合優勝者に輝いた。
-------------------
次回は2020年5月12~15日、同会場にて行われる予定。

メディア記事/インタビュー記事
一覧を見る